ジム・ロジャーズの提案 「子供が15歳なら韓国語、1歳なら中国語を学ばせなさい」

 

本日興味記事を拝見しました。タイトルの通り、投資家のジム・ロジャーズ氏(英語:James Beeland Rogers, 中国語:小詹姆斯·毕兰德·罗杰斯xiǎo zhān mǔ sī · bì lán dé · luó jié sī)が、「子供が15歳なら韓国語、1歳なら中国語を学ばせなさい」というタイトルで、これからは一時的に韓国・北朝鮮が、長期的には中国の成長が有望である故、自分の子供が1歳であれば、長期的な視野に立って中国を学ばせなさい(韓国語については期間限定で推奨)、という趣旨のことを述べているのです!元々、投機家のジョージ・ソロス氏の元から独立して、日本を含むアジア関連の投資で財を成し、実際にシンガポールに移住し、娘にも中国語を習わせていることで有名です。以下は2年前の映像ですが、完璧ですね。完全に英語と並ぶ母語として身に付けているようです。

 


 

その他参考資料

 

中国語を教えて時給2700円稼ぐ有名投資家ジム・ロジャーズ氏の娘 人民網日本語版 2018年05月25日15:12

 

以下、報道(2019/2/28 Forbs Japan)を一部引用します。(赤字強調部分は本ブログ運営者)

 

ジム・ロジャーズの提案 「子供が15歳なら韓国語、1歳なら中国語を学ばせなさい」

 

少子高齢化と人口減少、社会保障費の増加など日本には問題が山積している。

 

1歳の娘の将来をこの上なく心配するフォーブス ジャパンの編集者が、大胆にも来日した世界3大投資家 ジム・ロジャーズに「子供の進路相談」を持ちかけた。

 

ジムは開口一番こう答えた。

 

「絶対英語よりも中国語を学ばせたほうがいい。なぜなら、アメリカは衰退し、中国が再び世界の頂点に君臨することは明らかだからです」

 

自信満々に語る真意とは?

 

──グーグルやアップルやアマゾン、マイクロソフトなどは相変わらず好調ですし、シリコンバレーにおけるスタートアップにも勢いがあります。アメリカは今後も安泰、という見方もできるかと思いますが。

 

決してそんなことはありません。不思議なことに日本であまり知られていないようですが、今のアメリカは「有史上最大の債務国」なのです。増え続けているその債務は対外純資産が約マイナス900兆円(2017年末地点)と他国に抜きん出ています。

 

──900兆円とは莫大ですね。株式は好調なようですが。

 

それが危ないのです。アメリカの株式市場は、2009年3月底を打って以来、10年間上昇を続けています。これはなんと史上2番目の長さです。歴史を学んだことがある人なら誰でも「現在のアメリカの上昇相場がいつか止まる」「そこから世界的な経済危機が起こるかもしれない」ということを容易に予想できるでしょう。

 

僕は今、日本の株を全く持っていない

 

──アメリカが危ない、となると日本はどうですか?

 

残念ながら目も当てられない状況に陥るでしょう。足し算と引き算ができる人なら明白です。

日本は債務が膨らみ続けています。その額、なんと1100兆円(対外純資産は世界一位のプラス約300兆円ですが)。こうしている今もとてつもない勢いで増加しています。これは単純な足し算。

対して、日本の人口は絶望的なスピードで減っています。この低下するグラフに延長線を引いていきましょう。20年後は凄惨な状況であることが一目瞭然です。これは引き算。

この2つが同時に進行しているのです。

 

──たしかに。時々議論される問題ですが、多くの人は楽観視、もしくは思考停止に陥っている気がします。

 

クレイジーな外人が適当なことを言っているのではなく、これは事実なんです。でもだからと言ってこれを正視して行動を起こす人は少ない。私だったら心配して移住するでしょう。債務と人口の変革をしなければ、生活水準が落ちるのは当たり前。だから何も新たな行動をしなければ、それは受け入れたも同然なのです。

 

──聞くのも怖いですが、ジムさんは、現在日本の株はお持ちですか?

 

今、僕は全然日本株を持っていません。日本は最も大好きな国の一つですけどね。今日も富士山柄のサスペンダーとネクタイをつけてるくらいですし、富士山にも登頂しました。

 

──革新的なイノベーションが日本の未来を救う可能性はありますか?

 

可能性はないわけではありません。でも、よっぽどのイノベーションがないといけませんし、そもそも日本には中国の15分の1しかエンジニアがいない。世界をリードするイノベーションが起こる可能性がそれだけ低い、ということです。

仮に素晴らしいイノベーションが起こったとしても、債務の増加と人口減少という問題は依然としてそこにあるでしょう。

 

──2020年には東京五輪がありますが、どのようなインパクトを起こすでしょうか?

 

残念ながら、経済的な側面で見るとあまり効果がないでしょう。短いスパンで、ごく少数の人に少し影響がある程度です。これまでの歴史でオリンピックが「国に」大きな影響を与えたことなどないのです。

1976年にどこでオリンピックがあったか答えられますか? それでその国が変わりましたか? ……そういうことです。ホテルやレストラン、観光業が短期的に盛り上がるくらいです。

 

(中略)

 

──アメリカも日本も危ないのですね。では、今後の未来が明るい国はどこですか?

 

意外かもしれませんが、次の10年、投資先として一番盛り上がるは韓国・北朝鮮です。

(中略)

私はアメリカ人なので北朝鮮に投資をすることはできませんが、韓国にはすでに投資をしています。

 

──朝鮮半島に世界のお金が集まるんですね。子供に韓国語を学ばせるのも魅力的に思えてきました。

 

ただし、この「特需」は10〜20年くらいの限定的なものでしょう。だから子供が今15歳とか大学生なら韓国語を学ばせるのもいいでしょうが、あなたのようにお子さんが1歳となれば答えは一つです。

韓国語を学ばせずに、20歳の時には中国にいるべきです。

子供が1歳なら「中国語一択」

 

──中国が再び世界のトップに君臨するという根拠はどこにあるのでしょうか?

 

まず、先ほども触れたように中国は毎年アメリカの10倍、日本の15倍ほどエンジニアを輩出しています。その結果として、世界のユニコーン企業(企業評価額が10億ドルを超える非上場のテクノロジー系ベンチャー企業)の約3割が中国にある、という傑出した状況を作り上げています。

 

──それは驚きですね。

 

さらに、百度、アリババ、テンセント、ファーウェイの4社はアメリカの4大IT企業である「GAFA」を凌ぐ勢いで成長しているのです。ピークを過ぎたアメリカが世界一の座を明け渡すのは時間の問題でしょう。

 

──とはいえ、中国はリスクを抱える国では?

 

中国はもちろん問題を抱えています。

しかし忘れてはいけません。20世紀、アメリカは最も成功した国でしたが、問題は山積し、数々の紛争も起こっていました。幾度も経済不況に苦しめられましたし、人権、法律もまるで未整備。アメリカはひどい場所でした。それでも急成長できたのです。以上から、あなたの1歳の娘さんはマンダリン(中国の公用語)を学ぶべき、と断言できるのです。

 

──では、別の観点からお聞きします。翻訳機などの進化が目覚ましいですが、ここまで進化すると、言語習得の必要性は薄くなるのではないでしょうか?

 

いえ、そんなことは起こり得ません。疑いの余地もない。AIに取って変わることはありえないのです。

通訳テクノロジーがどれだけ進化しても、自分自身で理解したうえでの瞬間的な反応が必要なのは変わりませんし、エスカレーターで小耳に挟んだ情報が事業の明暗を分ける、というシチュエーションは容易に想像できます。

つまり「自分自身で言葉を操れる」を超えるものなどないのです。

あなたも、どこかのバーで誰かに英語で話しかけられた時、AIに頼って会話をしたいですか? きっとそれは全く違う体験になってしまうのではないでしょうか?

 

──では、どのようにしてマンダリンの学習をスタートすればいいでしょうか?

 

今1歳であるならば、即座にかかってもいいくらいです。本人も意識していない内に。例えば、中国語のアニメのDVDを買い与えるのもいいでしょう。

 

──留学させるのであれば、ジムさんとその娘さんのように、シンガポールがいいのでしょうか?

 

じつは、シンガポールで話されているのは決してハイソなマンダリンではありません。英語も同様です。マンダリンを正式に学ぶのであれば、大連ですとかハルビンといった中国の北方出身の家庭教師に学ぶのが一つのオプションになるでしょう。

 

(中略)

 

留学や学習によってマンダリンを身につけたあなたのお子さんは、いつの日か心からの感謝を届けてくれるでしょう。

 

ジム・ロジャーズ氏の近著『お金の流れで読む 日本と世界の未来』(PHP新書)が発売からわずか1カ月で14万部を突破している。

 

出典:ジム・ロジャーズの提案 「子供が15歳なら韓国語、1歳なら中国語を学ばせなさい」 Fobes Japan 2019/2/28

 

中国語の勉強をいつやるか?今でしょ(笑)

 

以上、内容を要約すると、

 

・米国は巨大な債務を抱え、日本は少子化=人口減少が急激に進む

・日本の衰退を技術でカバーすることは難しい

・中国はエンジニアを世界で一番輩出している国である

・韓国、北朝鮮含めた朝鮮半島への投資ブームが起きるが10-20年程度で限定的

・長期的に見れば勉強すべき外国語は中国語である。韓国語については投資ブームが続く一時的なもの

・AIが深化・進化を遂げても語学を勉強する必要はある。自分の理解をAIによって代行し、実感のこもったコミュニケーションをAIで実現することは出来ないだろう

・ハイソで標準的な中国語を学ぶなら、北方の人から学ぶとよい

・中国語の勉強をいつやるか?今でしょ(笑)

 

子育て世代にとって気になる点:子供向きの中国語教材はあるのか?

 

尚、本ブログは語学ブログですので、細かな政治的な状況が今後どうなるといったような分析については、特に立入りません。ひたすら、勉強あるのみです。何れにせよ、世界最高峰の投資家の一人が、これだけ東アジアの未来に賭けているのですから、そのツールたる中国語を勉強しない手はありません。ジム・ロジャーズの言う通り、子供に中国語を勉強させるのは、英語と並んで当然のことと言えるでしょう。しかし、ジム・ロジャーズ氏はシンガポール在住ですから、子供向けの中国語教育、教材というのは当然事欠かない前提で話をしている訳ですが、一般に大人が中国語を勉強する日本において、子供向けの中国語教材というものが見当たりません。今後、本ブログでも子供向けの中国語教材はどうなっているのか、調べて取上げたい所です。

 

ともあれ、「思い立ったら吉日」です!上記の記事と、ジムロジャーズ(小詹姆斯·罗杰斯)の娘さんの中国語を聞いて、まずは自分も中国語を勉強したい、子供にもいつか中国語を教えたい、習わせたい、そのために中国語学習を始めたい!と思った方は、学習効果が高い中国語教材おすすめランキング:中国語学習で迷ったらこれを買おう!初級・中級者篇にて教材を紹介しているので、ご確認頂ければ幸いです。その中でも、特に中国語学習に必要なよい教材が見つからない、全くの初心者でどうしたら良いか分からない、という方には、以下の 「【網野式】動詞フォーカス中国語入門」をお奨めしております。示唆に富んだ内容が書かれて降りますので、購入しない方であっても一度目を通してみることをお奨めします。

 

 

 

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