東京五輪を前に、中国語に限らず間違った翻訳、変な表現は一掃することが望まれる件

 

以下に、中国語に関して気になるニュースがありました。どうやら、店舗とか街中にある注意書き等を記した看板やポスターの中国語の翻訳について、不正確、というか滅茶苦茶なものが相当あるらしいとのことです。大型のホテルや、家電量販店、有名デパート等の看板は見る限り大丈夫なようですが、やはり日本に訪れる外国人の方がどのように思うか、イメージは大切にしてもらいたいものです。(もしも我々が外国に行った時に、いい加減な日本語が溢れていたら実際どう思うか?ということと同じですね。)尚、記事によると、自治体等は予算がないため、自動翻訳を使用している場合があるようです。自動翻訳の精度はAIにより向上しているようですが、まだまだ人間が手を入れる必要があります。語学の勉強に王道はありません。辞書や、実際にネイティブが使用している表現、文章と照らし合わせながら、意識して覚えていく必要があります。

 

それと、もう一つ興味深い記事「日本語はなぜ中国語と「逆」なのか!?―中国メディア」がありました。確かに中国語は、英語と同様で、原則としてS+Vです。今は公共の場所は殆ど中国語が記されていますが、身近な例でいけば、トイレは日本語では「お手洗い」とも言いますが、中国語の「洗手间」は明らかに”手を洗う間(部屋、場所)”ということで、動詞が目的語の先に来ています。皆様も中国語や日本語の熟語や表現に出会った時、どれが動詞で、どれが目的語か意識して観察してみることをお奨めします。実際に、記事の通りだということが分かるのではないでしょうか。記事中では、運命、脅威、情熱、紹介、平和、物事、品物、制限、言語、苦痛、詐欺、限界、面会、絶滅、敗戦、兵士、途中、窃盗、施設、移転、劣悪、段階、救急、率直は中国語では順番が逆であることが書かれています。またちなみに、「良妻賢母」は中国語では「賢妻良母」なります。(運命、命運のように日本でも両方使うケースは勿論ありますが)だからこそ、単語の半分ぐらいは見て貰えれば何となくお互いに通じますし、そこがまた中国語を勉強する際の落とし穴にもなるのではないでしょうか。

 

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「ゴミは歩いてください」!? 東京五輪を前に、いま日本にある中国語案内板が“ヘンなこと”になっている

 

「ふふふ、ゴミは歩かないんですけどね……」

来日8年、台湾出身女子のトンちゃんが思わず失笑した。彼女が見ていたのは、日本の街中でよく見かける外国語案内。その案内板には、日本語表記と英語、中国語、さらにその行為を表現するイラストが用いられていた。その中に、トンちゃんが目を疑う中国語表記の案内板があった。彼女が指摘したのは「ゴミはお持ち帰りください」の案内板についてである。

 

「これでは『ごみは歩いてください』になってしまう。ゴミは歩かないんですけどね」という冒頭の失笑とツッコミの原因がそれだ。トンちゃんのツッコミはまだ続く。「お手洗いはございません」の案内を見るなり、「これでは、お手洗いはこの店にはいません」になってしまうと指摘すると、少し間を置いて「オバケみたいなやつ書いていますね」と半ば呆れ気味だ。

 

極めつけは「トイレットペーパーを持ち帰らないようお願い致します。また、少量ずつお使い頂けますようご協力をお願い致します」の中国語訳。中国語表記を指で追いながら確かめたトンちゃんは、「トイレットペーパーを雇う場合には、少なめでお願いします」と訳すと、笑いながら「トイレットペーパーにどんな仕事させるんですかね……ちょっと意味わからないんですけど」と話した。

 

この可笑しな事態になっている原因について、お笑い芸人の千原ジュニアは「日本語をまずは英語に訳し、それを中国語に変換している」と話し、自動翻訳が原因であると捕捉すると「中国語を話す人を雇うとお金がかかるので、翻訳アプリなどの自動翻訳を使うことになるのだろう」と自治体の懐事情を察した。

 

東京大学大学院卒の元日経新聞記者で作家の鈴木涼美氏が「(アメリカの歌手)ブリトニー・スピアーズを自動翻訳すると、スピアーズが『槍たち(槍の複数形)』に変換される」など、自身が体験した可笑しな自動翻訳の具体的エピソードを挙げて話に続くと、お笑いコンビのドランクドラゴン・鈴木拓は「トンちゃんはこれ(誤訳ネタ)でR-1(ぐらんぷり)いけますね」と絶賛していた。(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』より)

 

AbemaTIMES2019年03月21日 15:08

2019年3月14日、中国の自メディア(新興メディア)・日本通は、日本語における漢字の単語には中国語と文字の並びが逆になっているものが多く存在することを紹介する文章を掲載した。

 

文章はまず「名探偵コナン」について、日本のみならず中国でも非常に人気の高いアニメであり、そのタイトルは実際に作品を見たことがない中国人でも知っていると紹介。中国でのタイトルが「名偵探柯南」なのに対し、日本語タイトルは「名探偵コナン」となっており、「偵探」の部分が前後逆になっていると伝えた。

 

そのうえで、実は中国語と日本語の間には似たような例がたくさんあると説明。中国人にとって漢字を使う日本語は勉強しやすい一方で、中国人特有の「うっかりミス」を生むリスクもはらんでいるとした。

 

記事は、中国語と日本語で文字の順番が入れ替わっている二字熟語として、運命、脅威、情熱、紹介、平和、物事、品物、制限、言語、苦痛、詐欺、限界、面会、絶滅、敗戦、兵士、途中、窃盗、施設、移転、劣悪、段階、救急、率直(いずれも中国語では前後が逆)を例示している。

 

さらに、中国語の「賢妻良母」は日本では「良妻賢母」になるとも紹介。そこには「賢い妻」を求める中国人と、「良き妻」を求める日本人という考え方の違いが表れているとした。そして、視点や考え方の違いにより同じ意味ながら日中両国で異なる単語を用いる例として、中国語の「嬰児車」「広告牌」がそれぞれ日本語では「乳母車」「看板」となることを挙げた。

 

日本と中国で文字の順番が入れ替わることについて、中国のネットユーザーは「もしかしたら、昔は横書きを右から左に呼んでいたことと関係しているのかもしれない」「中国国内でもある。北部は『熱鬧』だが、浙江方言では『鬧熱』だ」「広東語はむしろ日本語に近い」といったコメントを残している。(翻訳・編集/川尻)

 Record China2019年3月17日 20:20

 

 

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