さて、本ブログでは今まで中国語の学習教材(学習効果が高い中国語教材おすすめランキング:中国語学習で迷ったらこれを買おう!初級・中級者篇)や中国語に関する興味深いトピックスを紹介してきましたが、これからはシリーズで中国語の勉強法について、中国語の達人達による様々な観点での中国語勉強法を紹介していきたいと思います。第二弾として、本ブログのライターを務めて頂いている佑佑(YOYO)さんが実践している、YouTubeを用いた学習法を紹介したいと思います。
私の中国語勉強法(前半)YouTuberから学ぶ中国語
皆さまは自分自身が日々中国語を勉強する際、どのような工夫をこらしていますでしょうか。また自分の中国語勉強法に悩んだことはありませんか?時には現代社会で情報があふれる中で一体どういった勉強法が良いのかと迷うこともときにはあるかもしれません。私も本当に中国語がうまくなっているのかなと上達が実感することができず、モチベーションが上がらない期間もありました。
私は2019年度に国家資格である全国通訳案内士(中国語)に合格をしました。
日本で正式に有償で訪日観光客へ中国語を用いてガイドをすることができる資格です。
今回はその全国通訳案内士(中国語)という難関資格を合格した私の最新の中国語勉強法を紹介したいと思います。今回紹介する勉強法は楽しみながら中国語を学ぶことに焦点を当てていきます。
本前半の記事ではYouTuberから学ぶ中国語をテーマにしていきます。
(後半もございます!!!)
勉強法の工夫している点としてはいかにして「飽きないように、いかにして新しい単語、表現を覚えたり、中国語が上達したことを実感できるか」、
そのことに重きを置いているものとなっていますのでどうぞよろしくお願いいたします!!
YouTuberから学ぶ中国語
最近お気に入りのYouTuberチャンネルを登録して中国語学習する機会が増えてきました。SNSやYouTuber などで中国学習法や中国、台湾、香港での生活の様子を発信する日本人YouTuberがとても多いです。
またその方たちの中国語力、発信力、字幕の精度の高さには日々驚かされます。
現在はコロナ禍のため国境を超えた移動の制限があり、留学や出張、海外駐在などの機会も以前ほどは身近なところから遠ざかってしまったことがあると思います。裏返して考えれば今日ここで紹介する私のYouTuberのチャンネルを通じて中国語を学ぶことはこの直近の状況においてもっとも生の中国語に触れられると考えているからです。
今回は2名の日本人YouTuber を紹介します。
ネイティブではなくて非ネイティブですがこの2名の中国語はめちゃくちゃ上手いですので心配は無用です。
もうすでに様々な分野でもしくは中国語学習者向けの御贔屓のYouTubeチャンネルがあるという人も多いかもしれませんが
本ブログの読者には必ず気に入ってもらえる中国語学習者向けチャンネルとなっているのでご覧いただけたら幸いです。
★1人目:チャンネル名TommyTommy Japan
TommyTommy Japanというチャンネルで活動している富田克将(とみた かつまさ)君です。
彼は台湾で活躍しているYouTuberの通称Tommy君です。もともとは三原JAPANという台湾でもかなり有名な日本人YouTuberのユニットのメンバーでしたが、「ファッションモデルなどの個人活動を優先する」との理由からチームを脱退した1996年生まれの青年です。チャンネルの動画では主に台湾生活での日本人目線からみた台湾での生活を取り上げています。また彼のチャンネルはすべて中国語字幕付きですのでわからない単語は自分で調べることができます。
彼はもともと台湾で留学をしていて現在も台湾に生活をしています。
私が見ていてとても勉強になったのは台湾で自動車免許の取得する過程の動画など台湾での生活に興味がある日本人中国語学習者にもとても必見の動画となっています。
彼が台湾でマニュアル車(中国語:手排)の免許取得に悪戦苦闘している姿、必見です(笑)
(台湾で自動車免許の取得する過程の動画)
(内容:台湾に3年間生活している外国人が免許取得に挑戦!)
今回メインに紹介したいのは台湾でオープンしたドン・キホーテのレポート動画です。
2021年1月20日にアップされた新しい動画です。
彼の中国語に注目してください。YouTuber としての表現力に加え中国語も大変上手です。
また話し言葉を中心の内容になっていて動画の字幕を見ながら彼の中国語、また動画内の台湾人の中国語を学ぶことができます。
ちなみに彼が話す中国語は台湾訛りとなっていますが、北京語でチャンネル内で話しているので学習の上で問題ありません。彼の所属している会社で字幕などの中国語が加えられているので誤記などは基本的にほぼないといっても大丈夫です。字幕のテキストも大きく出るのでメモもしやすいです。
*まれに彼が中国語を言い間違えをしていた時は字幕で正しく修正されています。
例えば、以下の画像をご覧ください。
ここのテキストには中国語が表記されていますね。皆様は大体の意味を読解することが可能でしょうか。
答えは。。。。。。。。。
(日清シーフードカップヌードル)
台湾では79元
日本では37元
*日本のスーパーの公式HPと比較した場合
またこのカップヌードルに対し彼は上の画像のように
「这种都是日本很经典的口味。zhè zhǒng dōu shì rìběn hěn jīngdiǎn de kǒuwèi」
「これらはカップヌードルは日本でもとても定番の味となっています。」
このようにネイティブが実際によく使う言い回しでドン・キホーテ内の商品を紹介しています。中国語のインプットは今までとてもしてきたけれど、これからは中国語のアウトプット、会話での表現方法をもっと学びたいという人には彼の動画はどれも必見ですので一度視聴してみてくださいね。
知り合いの台湾人は彼が最も日本人YouTuber としてコンテンツがしっかりしていて本当に台湾のことを心から好きであることが伝わるという言ってました。
Tommy君がこのコロナ禍でも台湾で生活することを選び、また彼はとても台湾の方から愛されています。
私も素直にそのこと心で大きくうなずきました。*あくまでも個人的見解です☆彡
彼が中国語を駆使して情報発信するその積極的な姿勢は中国学習者である私含め読者の皆様の日々の中国語学習の背中を押すことにつながりますので一度動画を試しにご覧になってみてはいかがでしょうか。
★2人目:チャンネル名 我住在这里的理由(私がここに住む理由)
次に紹介したいのが、チャンネル名:我住在这里的理由(私がここに住む理由)の竹内亮さんです。日本に暮らす中国人、中国に暮らす日本人を主人公にした紀行ドキュメンタリー系チャンネルです。
竹内亮さんについては以下の通り(wiki より引用)。
2000年東京ビジュアルアーツを卒業。専門学校卒業後、ドキュメンタリー番組の制作会社に入社、ディレクターとして多くの映像制作に携わる。テレビ東京「ガイアの夜明け」「未来世紀ジパング」やNHK「世界遺産」「長江 天地大紀行」等のドキュメンタリーを制作。2007年テレビ東京「ガイアの夜明け」でディレクターを務めた「あれから10年 山一・拓銀の社員たちは今」で第45回ギャラクシー賞テレビコンペティション奨励賞を受賞。
2013年8月、中国南京出身の妻と共に南京市へ移住。移住後、中国語を学ぶために南京大学に留学していたこともある。2014年に映像制作会社の南京和之夢文化伝播有限公司を創業、2015年よりドキュメンタリー紀行番組「私がここに住む理由(中国名:我住在这里的理由)」の制作・配信を開始する。当初番組内ではディレクターを務めていたが、近年はMCとして出演している。
もともと日本でもディレクターをしていた経歴があり、その動画のクオリティーはまるでドキュメンタリー番組を見ている感覚に近いものがあります。
また通常のテレビ番組が取り上げる中国のドキュメンタリー番組だとどうしても中国語学習者だとどこかで一度聞いたことあるありきたりな内容であったり、定番の中国の観光地や文化などが取り上げられがちですが、この竹内亮さんの動画というのは、中国国内で今までカメラを向けられてこなかった部分や人物にフォーカスをしているので、その内容の動画をみた視聴者は今までも知ることができなかった中国の新たな一面に深く吸い込まれます。まさにYoutubeならではの理由はここにありますね。
【チャンネルトップ】
中でも紹介したい動画が以下です。
「お久しぶりです、武漢―日本人監督が見た武漢です。」
ロックダウンがされた武漢に日常が戻り始めた期間に撮られた動画でコロナウイルスの発信地とされた海鮮市場などを実際に訪れ、レポートをしています。彼は奥さんが中国人ということもあり、中国語がとても達者で、動画内でも中国語を基本的に話します。日本語で話す部分では中国語の字幕もアップされています。
そのため字幕を追いながら覚えたい中国語表現を覚えることが可能です。
この彼の動画全般に言えることなのですが、中国にいることを疑似体験、現在の中国での生活を垣間見ることができることが最大の魅力です。現在、日本で生活している中国語学習者は残念ながら中国に足を運び、現地の人と直接コミュニケーションを取ることができません。
もし中国人の友人や中国人の先生と会話をする機会があったら、彼の動画を話題にしてみてはいかがでしょうか。よく今の中国の事情を知っているねと驚かれること間違いなしです。
この動画内で使用される中国語表現を覚えて実践していくことは中国語会話のアウトプットを鍛錬するのにとても適しています。
例えば以下の表現。(6:30頃)
「我做过核算检测了 ,没事wǒ zuò guo hésuàn jiǎncè le , méi shì」「日本語:もうPCR検査をしたんで大丈夫ですよ。」
この動画では竹内亮さんと握手をしている武漢で日本料理屋を経営していた店長がこの挨拶を言っています。竹内亮さんのインタビューに応じてくれた初面会をするシーンでこうした挨拶がされているのは、驚きですね!
最近のコロナ禍の状況でのこうしたコミュニケーションスタイルというのは日に日に変わってきていることは皆様もご周知と思います。
中国語学習者の一人として意識したいのが、中国語の方のコミュニケーションスタイルの変化にも日々、意識をしている点です。まさにそのことを象徴する表現でしたので紹介しました。
竹内亮さんの動画ではこのように「最新かつ生の中国語表現を日本語字幕付きで中国語のヒヤリングができる一石四鳥の動画」であることは皆様もお分かりいただけたでしょうか。
ここで紹介した以外にも、中国で様々な理由を背景に生活をしている日本人へのインタビューや、日本で生活をしている中国人へのインタビューなどが基本的な内容です。そうした人たちへ「どうしてそこに暮らしているのか」ということを深堀りしていく過程は、きっと皆さまがどうして中国語を勉強しているのかという命題、原点にも一度立ち戻るきっかけを与えてくれる内容となっているので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
【著者プロフィール】
HSK6級、中国語検定準一級、国家資格 全国通訳案内士(中国語)所持。明治大学卒業後、某貿易会社にて勤務。
上海、台湾に各2ヶ月の滞在経験、中国、天津南開大学にて1年間
インスタ:yusuke_japan2020
(後半に続く!!!)