※本ブログ運営者注:漢文にも5文型理論があった!漢文と現代中国語の繋がりと併せてお読み頂ければ幸いです。

ところで、英語を初めて習った時5文型について教わった事がある人は多いでしょう。
(今は7文型のようです。ここではこの理論の詳細には立ち入らず、分かりやすいパターンを活用して、とにかく英語と中国語が喋れるようになりたいですよね!時間の無駄は省きたいところ。)

何が言いたいのか?何故、誰も中国語について文型や構文を簡単に、さらりと説明してくれないのだろう?こんな素朴な疑問をずっと感じているからです。

それを解決したいと考えました。

文法を勉強するのは英語も中国語も同じですが、中国語の多くの参考書を見る限り、文型がいまいちパターン化されていない。。。という感じです。5文型とか10文型とか。。特に聞いたことがありません。これが学習者にとって本当に困るのですが。。。。

まず、英語の五文型については復習も兼ねて一応超、超、超、超簡単に纏めてみました。
後程、これを元に中国語も纏めてみます。

第一文型
S+V(SはVする。)

I love.

第二文型
S+V+C(S=Cである。)

I am a doctor.

第三文型
S+V+O(Sは Oに対して Vする)

I like her

第四文型
S+V+O1+O2 (SはO1にO2を与える。)

I taught him English.

第五文型
S+V+O+C (SはOにCをやらせる/SはOをCと思う)

I had my car repaired.
I found it difficult

番外(there構文は”Pen is there”のように多分第二文型倒置だと思う。脳の中ではそう処理されているのでは?)

There is a pen
= Pen is there.

 

【中国語5文型】

 

以上を基本に、以下のようにまとめてみると、中国語についてもおよそ5文型以内におおまかに収まる事が分かります。
(勿論、中国語の特性を考えた上で改良を加える必要がありますが。)

 
第一文型
S+V(SはVする。)

我爱。

第二文型
S+V+C(S=Cである。)

我是医生。
(是が省略されるケースも含む)

第三文型
S+V+O(Sは Oに対して Vする)

我爱你。

第四文型
S+V+O1+O2 (SはO1にO2を与える。)

老师教我中文。

第五文型
S+V+O+C (SはOにCをやらせる/SはOをCと思う)

我把车修好。
我发见这是很难
※I found it difficult,に該当する表現は中国語では英語の第3文型。中国語でも、文章全体(这是很难)そのものを目的語に取ることが可能です。英語であれば、I think that it is difficult. に見られるThat節全体に相当します。

番外(there構文は多分第二文型倒置だと思います。脳の中ではそう処理されているのでは?)

There is a pencil (on the table)
=A pencil is there.
桌子上有一支铅笔。
一支铅笔在哪儿。

 

【連動文は英語の第1文型と第3文型の変形版】

 
このように、少し強引に英語に合わせて五文型を考えるとこうなります。しかし、少しでも中国語を勉強した方なら分かると思いますが、連動文が中国語だと多いです。S+V+Vとして動詞が2つ連なる文。

実は日本語にも結構あることに気が付きます。例えば「本を買って帰る」の買って帰るとか、やってみる、といったようなお馴染みの表現です。英語にもあるのですが、連動文は英語ではあまり重視されていないようです。

そこで改良を試みてみましょう。(中国語には不定詞が存在しないので、英語の不定詞を中国語ではそのまま「動詞」として捉えてみます。)連動文を先程のS+Vのような方式で表現すると、

連動文パターンⅠ
S+V1+V2

我去买东西
I go shopping または直訳すれば I go and buy goods.
我去看电影
I go see a movie
※andを省略して使ってもよい。または、間に目的語を挟んで、

連動文パターンⅡ
S+V1+O1+V2+O2・・・・のような方式で表される。

我去书店买那本书
I go to book store to buy this book.

ここで、ある程度英語を勉強した事がある読者、上記の文を見て気が付いたのではないではないでしょうか?

何のことはない、連動文というのは、英語の第1文型と第3文型の変形バージョンに過ぎないのだという事が分かります。

ただ、中国語には英語とは異なり、関係代名詞や不定詞が存在しないので、連動文がその代わりとして多用されているということです。

結論として、中国語は大体、上記5パターンで大丈夫、中国語=変形英語(脳の中でそう処理して意味を理解している)である、という事になります。
 

【補語についてもシンプルに語順通り考える】

 
しかしそれでも、いや、パターンは分かったけど、中国語と英語って違うでしょ?ほら、特にあの補語 (可能補語とか様態補語等)とか?という声が聞こえてきそうですね。それに対する答えが以下のサイトにあります。

http://resources.allsetlearning.com/chinese/grammar/Complement

見て気が付かれましたでしょうか?米国人も案外、我々と同じドツボにはまっているのです!!意訳しようとするから、シンプルでなく複雑に見えてしまうのでは、と思います。

初心者であれば、まずは、語順通り「直訳」してみて、それから意訳すればいいと思います。所が、多くの文法書や教材は日本語に直す際に、その思考のプロセスをすっ飛ばして、意訳した「自然な日本語」(英語教材でも同様)を載せてしまうのです。

使えない数学の参考書によく似ていて、思考のプロセスを書き出さないで、結果だけを書くから、生徒、学習者、特に初心者!!が混乱してしまいます。そういう類の参考書にあたると、どうやって答えを導いたの?ということに労力と時間を費やす羽目になります。

補語とは、「説明」の事です。その名の通り、何かの動作や状態について補って説明するもので、本来はそれ以上の説明は不要なはずです。

例を挙げます。

吃得完
can finish eating
食べ終わる。
食べて、もう完了!(笑)

考え方として
eat and finished.でよいでは?その上で、

can finish eating

食べ終わった。
と意訳(自然な英文に)すればよいのになと思います。

看得懂
読んで分かった。
to be able to read and understand
→ read and can understand

これも上記と同様ですね。

累死了
tired “to death”
疲れて死にそう、いや、疲れて死んだ、
で十分通じるような(笑)?そう言っている時点で死んでない訳ですが・・・。日常でもよく使っていますよね?

何を言いたいのか?難しいと思われる補語についても、語順通り、最初の動詞や形容詞の後にandを付ければ、立派な英文になり、日本語としてもそれで意味が通じる、ということです。(初学者であり、翻訳者ではないので文章の巧拙は一切問わないものとします。)

同じ補語でも、andを使わなくても意味を成すのが、時量補語。でも、時量補語なんて難しい言葉何故使うのかよく分かりません。

for 10 hours
to China
in ’69
in Tokyo

とかの副詞群(Adverbials)の事です。そう説明すればそれで終わりです。

 

【品詞ではなく文脈に応じた機能・役割で考える】

 

最後に注意点。以下の表を見てみましょう。品詞分類に拘り過ぎることはお奨めしません。名称は後から来るものだからです。品詞はあくまでも、文脈や状況に応じた結果として、名称が分類されるのであって、品詞が初めから存在する訳ではありませんから。

出典:Chinese Grammar Wiki

品詞は文脈によって変わってきます。品詞=文脈に応じた役割、機能。だと考えましょう。

品詞から入ると、補語ってなんですか?を品詞だけで説明すると、以下のように、数を多く羅列する事になってしまいます!役割としては、状態の説明をしているに過ぎません。説明する時に、動詞だったり形容詞だったり説明の仕方で分かれてくるだけです。その結果、品詞だけを見ると、いくらでも細かく分類出来てしまいますね。

Verb
Adjective
Prepositional phrase
Measure word phrases
Adverb

しかし、品詞に先立つ役割や機能を説明すれば一発で済んでしまいます。最初の5文型の話から少し話が逸れたように思われるかもしれませんが、大体のパターン(5文型)と文を語順通り素直に理解すれば、補語に代表される難しく見える文法事項もすんなりと理解出来るというのが、今回の記事で強調したかった点です。

我々ビジネスマンは、世の中に出ている文法書を聖書のように信じる必要性は全くなくて、何よりもまず、高校生や予備校生のように暇ではないのですし、学者のように論文とか書いたからと言って何か認められる必要もない訳です。

まずは、美しい文章よりも直訳です。正しい意味の理解を前提に、今まで習った英語の知識も活用しながら、自分なりの文法理論(脳内処理の仕組)を構築していきましょう!

そして、常に文の骨格となるパターンは数パターンしかないので、それを頭に入れる事が重要だと思います。

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