猫を飼う人の割合:中国では20代中心;飼い主の9割女性。41歳以下7割以上!!

猫!と言えばその愛くるしいというか、眠たそうというか、ある時にはスリムであり、ある時にはデブでもあり、しなやかな動きをするかと思えば、まったりとしている時もあり、そしてそのニャーニャーと鳴く「猫なで声」に象徴される鳴き声含めて、癒される感じが強いですね。また、漫画などでも擬人化される割合も多く、ニャンとも言えない存在-それが猫と言えるでしょう。

 

 

さて、ジャーナリストの中島恵氏による以下の記事を見ると、中国では猫ブーム、それも都市部女性を中心とした猫ブームが起きているようです。以下、報道の引用から確認をしてみましょう。

 

「4000万匹を突破」中国の独身女性たちがこぞって猫を飼う切実な背景 2020年7月23日 プレジデントオンライン

「連休は猫とまったりしたい……」 日本人は中高年が、中国人は若い女性が猫を愛する理由 2021/5/1 Yahooニュース

 

(以下引用)

「連休は猫とまったりしたい……」 日本人は中高年が、中国人は若い女性が猫を愛する理由

「ペット業界白書」(2020年)によると、2020年に全国で飼われている犬猫は1億匹を突破。2019年と比べて1.7%増加しました。内訳を見ると、犬は減少したのに対し、猫は約4900万匹と過去最高。前年比10.2%も増加しています。日本同様、散歩の必要がなく、室内で飼える猫は中国でも大人気で、日本と同じくコロナ禍の影響により、中国人も癒しを求めているようです。

 

しかし、具体的にデータを見ていくと、年齢別では、日本と大きく異なることがわかりました。中国で最も多く猫を飼っているのは1990年代生まれ(中国語では90后(ジウリンホー)の22~31歳)までの若者で、全体の38.1%を占めていました。続いて多いのは1980年代生まれ(中国語では80后(バーリンホー)で36.2%。つまり、中国では20代を中心に、41歳以下が飼い主の7割以上となっています。

 

日本で猫の飼い主の主流となっている1960年代生まれより上の年齢は、中国では全体の8.2%しかおらず、中国で飼っているのは、ほとんどが若者。しかも、飼い主の約90%を占めているのが女性であることもわかりました。

高学歴の若い女性にとって猫の存在は…

 白書を見ると、さらに詳細がわかります。この女性たちは大卒以上が全体の約53%と半数を超えており、月収は4000~9999元(約6万7000円~約16万8000円)の人が約半数。北京、上海、広州、深圳などの大都市に住み、約6割が既婚者、4割が単身者でした。

 

 都市部に住む高学歴の若い女性が好んで猫を飼っているということです。

 

 2019年の上海市のデータでは平均給与が9580元(約16万円)となっていますので、前述の女性たちの月収は決して多いとはいえませんが、少ないともいえません。大卒で20~30代が中心なので、どちらかといえば、やや恵まれているほう、といえるでしょう。

 

 そのような若い女性が猫を飼う理由は、日本人同様に癒しや安らぎを求めていることに加え、大都市での仕事のプレッシャーや孤独があるといわれています。

(引用以上)

 

勿論、日本においても若い女性の猫好きは沢山いることは確かですが、実際の統計を見てみるとあまり偏りは見られません。(出典:令和2年全国犬猫飼育実態調査 日本ペットフード協会調べ

 

上記、キーワードを纏めると、

 

一人暮らし(中国は広いので簡単に実家には帰れないし仕事も忙しい)

都市生活のプレッシャー(中国の場合は都市戸籍と農村戸籍の問題がある上、家賃も上海等の大都市は高い。※都市戸籍と農村戸籍都市戸籍と農村戸籍では受けられる社会保障にも差がある)

結婚しない女性(高学歴、草食化している若者。「30日以内は離婚を撤回できる」珍制度を導入した中国政府の狙い」の記事に象徴されるように一人っ子政策で結婚生活に必要な譲歩や我慢が出来ない人が増えていることも要因。)

 

といった所でしょう。

 

躺平主义(寝そべり主義)との関係は?

 

ここで少し思い出すのは、先日報道された躺平主义 tǎng píng zhǔ yì 寝そべり主義、横たわる主義です。

 

 

どういう意味なのか?報道(中国の若者に広がる“寝そべり主義”とは 2021/)から確認してみましょう。

(以下引用)

SNS投稿から社会現象に 若者の支持広がる

「2年以上仕事がなく、ずっと遊んでいるけれど、私は何も間違っていない。いつも周囲との比較や伝統的観念から圧力を受ける。人間はそうあってはならない」。

 

 さらに、自らを古代ギリシャの哲学者と重ね…

 

 「私はディオゲネスのようにたるの中で日光浴をし、ヘラクレイトスのように洞窟で“ロゴス”について思考することができる」

 

 そして、こう締めくくりました。「“タンピン”は私の賢明な行動です」。

 

 投稿された文章は、仕事や結婚などあらゆる場面で圧力を受ける現実から逃れ、タンピン、つまり、何もしないで“横になっている”ことこそ人間の正しい姿だと主張したのです。

 

 その後、投稿は削除されましたが瞬く間に拡散し、今も中国の若者の間で大きな反響を呼んでいます。

 

 「タンピンさえしていれば資本は我らを搾取できない」
 「タンピンは新時代の非暴力・非協力運動だ」

 

 いつしか元の投稿者は、“悟り”を開いた「タンピンの達人」などと呼ばれ、ネット上には、競争せず、頑張らず、欲張らず、ストレスのない生き方をうたう「タンピン主義」や、「タンピン学」「タンピン族」という言葉まで出回るようになりました。

 

 これまで経済の右肩上がりが続いてきた中国では、猛烈に働き地位や財産を得て裕福な家庭を築くことが人々の目標となってきました。

 

 しかし、低賃金や「996」(朝9時から夜9時まで、週6日勤務)とよばれる過酷な勤務などが社会問題化。「90後」「00後」(それぞれ90年代と2000年代生まれ)とよばれる世代には、親が望む出世や結婚などに関心をもたない人が増えており、「タンピン」はそうした若者たちの心をとらえたのです。

(中略)

一方、中国共産党系の新聞などは相次いで論評を掲載。広東省の『南方日報』は先月、「タンピンは恥だ。正義感はどこに?」と題し、厳しく批判しました。論評では、「地下鉄の混雑、住宅価格の高騰、熱心な教育…若者のプレッシャーや混乱は想像に難くない」と一定の理解は示しつつも、「中国では勤勉である限り自己実現ができる」として、次のように強調しました。

 

 「奮闘すること自体が一つの幸福であり、奮闘する人生こそが幸福な人生だ」。

 

 「奮闘」は、習近平国家主席が発言の際にたびたび使ってきた言葉の一つです。国営新華社通信のウェブサイトは、「新時代は奮闘の時代」と記し、“心に響く金言”として習主席の奮闘語録を紹介しています。

 

 「全ての偉大な成果はたゆまぬ奮闘の結果」「強者は常に挫折から奮起し、気落ちすることなどない」「奮闘する人生こそが幸福な人生だ」

 

 党指導部が繰り返し呼びかける「奮闘」という言葉に、「タンピン主義」を掲げて背を向ける若者たち。両者の間にはあきらかな温度差がうかがえます。

(引用以上)

 

つまり、上記2つの記事から見えてくるのは、想像するに、人口が多く、それなりの格差と競争・プレッシャーに晒されている中国の若者からしてみれば、「もう疲れたよ」「何か癒しになるものが欲しい」ということなのでしょう。家に帰った時に感じる温もりを猫に求めるのか?それともマインドフルネス的な達観に求めるのか?何れにせよ興味深い記事です。

 

尚、少し前(2018年)には佛系青年 fó xì qīng nián 仏系青年(ほとけけいせいねん)という言葉が流行しました。その日一日を無事に過ごせたらいいと考える青年、特に90年代生まれ世代のことです。上記、何れにせよ草食系が流行っているという点では共通しており、経済成長と共にそうなるのは日中両国共通しているような気がします。

 

中国語で猫の種類を言えるようになろう!

さて、折角、猫の話題が出てきましたので、中国語で猫の種類を覚えてしまいましょう。

 

先程の記事によると人気の猫は「ラグドール」「ブリティッシュショートヘア」「アメリカンショートヘア」「中華田園猫」だそうです。以下、中国語(ピンイン)と代表的な猫の名前(英語)を対比させますので、ご確認下さい。

 

英国短毛猫(yīngguó duǎn máo māo)    British Shorthair Cat;ブリティッシュショートヘア

美国短毛猫(měiguó duǎn máo māo)   American Shorthair;アメリカンショートヘア

布偶猫(bù ǒu māo)    Ragdoll;ラグドール

波斯猫(bōsī māo)   Persian;ペルシャ猫

中华田园猫(zhōnghuá tiányuán māo) Domestic Shorthair;中華田園猫

 

中華田園猫中华田园猫zhōnghuá tiányuán māo)?なんか面白いですね。これは中国に昔からいる雑種の猫だそうです。中国のWikipediaに相当する百度で種類を調べると、大きく5種類。リンクを見て、解説をご確認頂けるとイメージが涌くと思います。

 

百度による解説:中华田园猫的5大分类,第一种“一猫难求”,山东狮子猫上榜!

 

一、中国狸花猫zhōngguó lí huā māo  ”狸”はタヌキではなくて、ヤマネコのこと。山猫のような、トラ猫のような模様(”花”は模様)が特徴。世界最大の血統猫登録団体 The Cat Fanciers’ Association (​CFA)に認められている唯一の猫です。 

二、狮子猫shīzi māo ペルシャ猫のようにふさふさの白猫です。

三、奶牛猫nǎiniú māo 中国語で”奶牛”は乳牛。文字通り模様がホルスタインのような外見の猫です。

四、三花猫 sān huā māo  これは三毛猫のこと。”花”は模様のことですから、覚えてしまいましょう。

五、玄猫xuán māo ”玄”は黒。黒猫のことです。

 

ちなみに、中国語で猫の鳴き声は、

 

喵喵 miāo miāo 

咪咪 mī mī

 

猫の鳴き声と言えば、こんな歌(学猫叫:猫の鳴き方を学ぶ)が少し前に流行りました。ノリのいい歌なので是非聞いてみて下さい!

※歌詞の日本語訳はリンクをご確認下さい。

 

 

尚、猫の話題が出たついでに、こんな商品(肥猫)を見かけました。猫って本当に癒されますね!ちなみに、中国語で太るは、发胖fā pàngです。ダイエットは减肥 jiǎn féiです。

中国語読めなくても分かる『肥猫』フィギュア ふくよか猫に癒される

中国語読めなくても分かる『肥猫』フィギュア ふくよか猫に癒される

『肥猫 ファットキャット』/画像は豆魚雷公式サイトより

出典:KAI-YOU.net 2021.05.17 

 

最後に。今回挙げたようや細かな名詞については単語集を活用して勉強することをお奨めします。(但し、残念ながらどの単語集も今回取り上げた猫のことはあまり詳しく載ってはおりません。念の為)お奨めの単語集については、学習効果が高い中国語教材おすすめランキング:単語集篇 日常生活に必要な実用的単語集と検定試験用の単語集は分けて選ぼう!HSK 中国語検定 日常生活がキーワードをご確認ください。また、中国語を始めから勉強し直したい、今までの教材ではイマイチよく分からない、という方には以下のぶっちゃけ神速中国語講座をお奨めしております。(詳細は学習効果が高い中国語教材おすすめランキング:中国語学習で迷ったらこれを買おう!初級・中級者篇をご参照下さい)

 

 

Share