マークザッカーバーグの中国語での講演

 
今回はGraceさんが運営する7万人の登録者を誇るYoutube公式チャネルGrace Mandarin Chineseのコンテンツをご紹介したいと思います。運営者の方はかなり英語が流暢で、中国語と英語のネイティブではないかと思います。中国語の学習のコツや発音の誤りや正しい発音のポイントについて解説しています。
 
その中で最も面白いと感じたのが、facebookのCEOであるマークザッカーバーグの北京清華大学における講演(2014/10/22)を例に取上げたものです。マークザッカーバーグと言えば、「マークザッカーバーグの英語」なんて英語勉強用教材が出ているぐらいで、英語の学習者であれば本屋さんで見たことがある人も多いのではないでしょうか?ところが、結構中国語も勉強しているのです。理由は奥様が中国人で義理の父親と意思疎通をするためだったとのことです。中国語のレベルはどうだったのかについては、以下、様々な意見があるようです。
 
 
 
 
 
見ると、かなりカタコトながら中国語で台本なしに一生懸命中国語で答えようとしているのが分かります。さて、以下のGrace氏による動画解説を見てみましょう。
 
 

講演は中国語で立派にこなすも発音は典型的な間違いを犯す:日本人も注意すべし

 
 

Analyzing Mark Zuckerberg’s Chinese|Learn Chinese
 

解説によると

全般に、第一声と第二声が苦手のようです。単語の事例として大学dàxué ,科技 kējì ,行业hángyè等を挙げていますが、恐らく英語の文章の末尾のトーンを変えることで、ニュアンスを表すその癖がそのまま反映されているのではないかという気がします。単語一つとっても、英語の場合は途中のアクセント一つあっていれば、大体通じてしまうのですが、中国語の場合は、単語の最初から最後までトーン(四声)を変えると全く違う意味になってしまうことが多く、発音変化に対する許容度がありません。トーンを変えるには、文章全体を高く又は低くする、これは教科書にはあまり載っていない話で(※四声そのものに注目し過ぎて、トーン全体の変え方についてはあまり発音教材でも触れていない)とても役に立ちます。

 

それから彼だけでなく恐らく中国語学習者全体にとって難関である第三声についても解説しています。第三声はトーン記号から想像される、高い所から下がって上がる洗面器のボールのような形、U字型ではなく、実際には低い所から下がって上がるJの字に近い感じだということも解説してくれています。

 

出典:Analyzing Mark Zuckerberg’s Chinese|Learn Chinese

 

上記動画の内容を纏めると、

 

1When you want to make intonations in Chinese, Never change the tone of characters

トーンを変える時にはその単語の声調を変えないで文章全体でトーン自体を変える(上げる・下げる)

2The first tone should be pronounced high and flat. The pitch should be high enough.

第一声は高くフラットに発音する

3The third tone should be relatively low pitch, compared to the other tones.

第三声は他の声調よりやや低く入る(ローピッチで)

 

他にもなかなか面白い素材が取り上げられているので、是非GraceさんのYoutubeをフォローして視聴してみましょう。本ブログのコンセプトである、英語と中国語を同時に学ぶ、という趣旨にもピッタリの動画です。以下、日本人の中国語の典型的な間違いについても取り上げられています。とても勉強になります。

 
 
 

日本人の中国語発音|中国語のさまざまな発音を理解しよう
 
以上
 
 
 
 

 

 

 

 

 
 
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