文系は幅広い教養+語彙の蓄積、論理的思考力と基礎の把握で高得点を目指せ!
中国への留学を目指している皆さんへ。
先日、2026年から本格導入される「CSCA(China Scholastic Competency Assessment/中国学術能力評価試験)」について、なんと中国のSNS上で過去問を入手しました。
これから中国留学を目指す皆さんにとって、このCSCAは避けて通れない関門となります。
今回は、入手した問題内容を元に、試験の全貌、難易度、そして合格のための戦略まで、余すところなくレポートします。
この情報が、皆さんの奨学金獲得への第一歩になれば幸いです。
CSCAとは何か?知っておくべき基本情報
まず、CSCAについて整理しておきましょう。
- CSCA(China Scholastic Competency Assessment/中国学術能力評価試験)
- 中国政府奨学金による本科(学部)課程プログラムに応募するすべての学生は、出願前にこの試験を受験する必要があります。※修士・博士課程では不要
- 中国政府奨学金による本科(学部)課程志願者は2026年現在から必須
- その他(省政府奨学金、自費留学)による本科(学部)課程志願者は2026年現在は必須ではない
- 2026年度よりスタート(2025年12月21日(日)に世界初の実施をされた)
↓↓ - 2028年度より全学部課程志願者が必須受験を予定
- 試験形式は「中国の会場でPC受験」「中国の会場で筆記試験」「自国でオンラインPC受験」の3種類が選べる。※日本は2027年度以降、日本国内での受験が可能になる
これまで中国留学は筆記試験はほぼ不要でしたが、これからは中国政府奨学金による本科(学部)課程プログラムに応募するすべての学生に課される予定です。
全学部課程志願者が必須受験となるのは2028年度からの予定ですが、実際は2026年度申請者から実質必須となったと考えておくべきでしょう。
- CSCA公式サイトからアカウントを作成
- パスポート・写真・受験費用を事前に準備する
- 試験の種類「中国の会場でPC受験」「中国の会場で筆記試験」「自国でオンラインPC受験」を選択
- 受験費用を支払う。
中国国内外のVisa、MasterCard、クレジットカード、デビットカードアリペイ
WeChatペイ
試験は主にPC受験(CBT)形式で、科目は「専門中国語」「数学」「物理」「化学」のうち、文系志望者は中国語と数学、理系志望者はこれら4科目すべてを受験するケースが想定されます。
●試験時間割
| 時間割(中国時間) | 試験科目 | 試験時間 | 問題数(全て選択式) |
| 13:00-14:30 | 専門中国語(文系/理系) | 90分 | 80問 |
| 15:30-16:30 | 数学 | 60分 | 48問 |
| 17:30-18:30 | 物理 | 60分 | 48問 |
| 19:30-20:30 | 化学 | 60分 | 48問 |
2026年からは年5回(1月、3月、5月、6月、12月)の定期試験が実施される予定です。
特に日本の受験者にとっては、アジア太平洋地域向けとなる5月、6月、12月の試験が時差少なく受験しやすいでしょう。
さらに朗報なのは、2026年以降、日本国内にもオフライン試験センターが設置される予定であることです。
第1段階で日本を含む主要国に展開されるため、わざわざ中国まで渡航して受験する必要がなくなります。
中国SNS「RED(小红书)」で早速、実際の過去問が売られてました…!
試験の基本情報くらいなら、実は既に日本国内でも少し調べたら出てきます。しかし実際の過去問となると、現時点(2026年)では入手するのは困難。
そこで何でもアリの中国、ということで情報の山である中国SNSを調べてみました。
今回私が調べたのは、中国版Instagramこと「RED(小红书)」。REDでは化粧品や日用品以外にも教材や語学の授業なんかも買えます。
さて、CSCAをキーワードを入力すると…早速出てきた💦

(REDより)
真题 zhēn tí とは過去問のこと。実際に写真をスライドしてみると確かにそれらしい過去問が入ってました。

これがHSK過去問とかなら無料でGETできますが、CSCAは最新情報であるため、有料提供。
皆さんのため、私は意を決して購入しました!!文系問題47元(約1050円)、理系問題96元(約2150円)締めて約3200円となります😢

試験問題がSNSで手に入るとはさすが中国、ともかく貴重な試験問題を入手したので、早速文系科目から見てみましょう!
文系中国語:HSK5級レベルが中心だが「語彙の深さ」が鍵
結論から言うと、全体としてはHSK5級レベルが中心ですが、問題によってはHSK4級相当~HSK6級に近いものまで、幅広くなっています。
問題構成は大きく3つに分かれます。「語彙・文法選択(1-40問)」「完形填空(41-60問)」「読解問題(61-80問)」です。
| 問題タイプ | レベル | 傾向・特徴 |
| 語彙・文脈選択 | HSK5~6級 | 四字熟語、動詞・形容詞の nuances、文脈に合う語句 |
| 文法・構造 | HSK4~5級 | 接続詞、助詞、文型、比較表現 |
| 穴埋め問題 | HSK4~5級 | 短文に合う語彙を選ぶ。物語・人間関係、日用品・技術、科学・健康 |
| 読解(短文) | HSK4~5級 | 日常会話、文化・伝説、文学的表現を理解する必要あり |
| 読解(長文) | HSK5級 | ビジネス、技術、経済、マーケティング、社会問題。論理構造の把握 |
文系で特に注意すべきはやはり語彙力です。1問目から成語や抽象的な表現が頻出します。
例えば、「登峰造极 dēng fēng zào jí」「难能可贵 nán néng kě guì」「沁人心脾 qìn rén xīn pí」「背道而驰 bèi dào ér chí」といった熟語の意味と、それがどのような文脈で使われるかを理解していないと正解できません。
実際の問題では、3問目から「名不虚传 míng bù xū chuán」「名副其实 míng fù qí shí」「贷真价实 dài zhēn jià shí」「名声过实 míng shēng guò shí」…などのHSK5~6級レベル以上の難度の高い成語が現れます。

単に意味を暗記するだけでなく、ニュアンスまで把握する必要があります。仮に成語が分からなくても他の選択部分を見て消去法で正答は可能かもしれませんが、語彙力の蓄積は多いに越したことはありません。
文法問題では、「尽管…但…(〜だが)」「既…也…(〜でもあり〜でもある)」といった接続詞のペア記憶が有効です。これらはセットで出題されることが多いため、単独で覚えずに対で記憶すると良いでしょう。
過去問では、疑問詞や方向補語、受動態の比較や意味の違いを選択する問題が目立ちます。中国語の文法は英語や日本語と比べれば変化球が少ないため、1度覚えてしまえばしっかりと解答が可能です!基礎をしっかりと固めておくことがそのまま文法問題対策につながります。

読解問題は短文・長文の2パターンがあり、テーマは多岐にわたります。
健康ガムに関する短文から、元宵節の伝説、ビジネスマーケティング(茅台酒やトヨタの事例)、さらには中国経済に関する長文まで出題されました。

特に最後の経済論説文(76-80問)は難易度が高く、「背道而馳(背く)」「举足軽重(重要な)」といった抽象的な経済用語や、論理構成の把握が求められます。

総合的に見て、文系中国語は語学の基礎や人文科学のテーマについて深く知ると同時に、経済・テクノロジー・サイエンスなど幅広い話題に対処できる必要があります。
日頃からニュースのタイトルだけでも中国語を読む、中国語の専門書を速読し要約レジュメを作るなどのトレーニングをしておくとよいでしょう。CSCAと同時にHSK6級の対策にもなります。
文系数学:
まず、理系問題は文系/理系を問わず、中国語問題/英語問題を選択可能です。
文系の場合、中国語が好きで英語が苦手だという人も多いかもしれません。そんな場合は無理に英語でやろうとせず中国語問題を選択した方が無難でしょう。
文系数学の問題は、理系数学と比較して「微分積分の計算」や「空間図形」が出題されず、代わりに「集合・確率・基礎的な関数・図形」に焦点が当てられている点で、文系学部進学向けの基礎学力試験として適切な構成になっています。
つまり、高校数学のⅠ・Ⅱ・A・Bの範囲ができれば良いということになります。
| 問題タイプ | 難易度 | 傾向・特徴 |
| 集合・関数・基礎 | 基礎 | 集合の包含、二次不等式、定義域、数列、座標。最も基本的な定義理解を問う |
| 不等式・図形 | 基礎~標準 | 分式不等式、等差数列、直線、距離、円の方程式。公式をそのまま適用できる問題が多い |
| 三角関数・数列 | 標準 | 三角比、等比数列、不等式、指数関数、三角関数の性質。公式を基礎に少々の計算が必要 |
| 図形・三角応用 | 標準 | 放物線、垂直条件、三角方程式、加法定理、漸化式。複数の公式を組み合わせる、文系数学の山場。 |
| 応用・総合 | 応用 | 対数関数、楕円、直線、ベクトル、複素数、確率。文系範囲の上限レベル。確率問題は文脈理解も必要。 |
まずは前半20問、主に代数分野=二次関数、指数・対数関数、数列、集合などの基礎的な内容がメインです。
基本となる不等式や数列、関数などについて幅広く出題されるので、高校数学の公式をしっかりと覚えておけば中国語や英語を読み違えない限り、さほど苦戦するような問題はないでしょう。

基礎問題を過ぎれば、お次は図形や三角関数へとシフトします。ここは基礎問題と応用問題が半々です。
文系数学は平面図形と座標平面が中心で、空間図形の出題はありません。
直線、円の方程式は頻出で、放物線や楕円、双曲線といった円錐曲線の問題やベクトルも出題されます。これらは文系数学としては比較的高難易度ですが、公式をそのまま適用すれば解ける問題も少なくありません。
落ち着いて対処すればイージーミスは避けられるでしょう。

三角関数は計算問題と性質の理解問題が半々です。sin, cos, tan の変換や加法定理が出題されます。

最後の応用問題は確率です。過去問で出題されたのは十二生肖(つまり”干支”)という中国文化の要素が含まれた確率問題で「少なくとも 2 人が同じ」という余事象の考え方が使えるかが鍵です。

総合的に見て、文系数学は高校数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bの基礎をマスターしておけば5~6割は解答可能なレベルです。
文系にとって数学は鬼門となりがちですが、落ち着いて高校数学の範囲を幅広く何度も復習すること、中国語or英語で問題文の理解を誤らないよう、短文翻訳の練習も兼ねて数学の文章に慣れておくことが高得点にも繋がります。
まとめ:CSCA文系試験はほぼ「基礎学力」の確認試験、ビビるほどの高難度ではない
文系中国語は「言語力+文化理解力」を、文系数学は「論理的思考+計算基礎力」を測っています。日頃から地道な蓄積が多い中国語は勿論、数学も基礎を積み重ねることで十分高得点を取ることも可能です!
今回入手した問題は、あくまで一例ですが、傾向を把握する上で大きな手がかりとなりました。皆さんも、ぜひこの情報を参考に、早期から対策を開始してください。中国政府奨学金という素晴らしい機会を掴むために、必要な準備は今すぐ始められます。皆さんの合格を心から応援しています!
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