金融機関よりも早く着金できる、手数料もお得なWise海外送金。中国銀行(Bank of China)の海外送金サービスとの違いは?
コロナが明けて以来、「海外研修」の名目で20代の若手駐在員が海外の日系現地法人にやってくるというケースが増え続けています。より多くの若い日本人が海外で活躍するのは嬉しい事ですね!(^^)!
↓↓海外で働く日本人への応援歌、中国語でも読んでみましょう!↓↓
さて、そんな海外で働く誰もが一度は困るのが「海外から日本への送金」に関する問題です。特に海外で現地就職をしている人は、駐在員とは違い日本の口座に振込がないので日本で口座引きとおしを続けているものに困ることもあるはずです。
具体的には以下のサービスが日本の口座引き落としに影響するでしょう。
- 医療保険・がん保険
- Amazonプライム、Kindle Unlimited、Audible
- Netflix
- 日本のsimカード
- 個人サイトやブログのサーバー固定費
- 両親や親戚への仕送り
- 日本の口座から買った株式、FX、ビットコイン等の投資用口座
- つみたてNISA
- 帰国時にコンビニや役所で納付すべき年金用のお金
ざっと並べただけでも、こんなにたくさんの事を準備しておかないといけない、社会人の生活はラクじゃないですね💦
特に中国の場合、日本の金融機関やウエスタンユニオンを使った海外送金が非常に困難、そもそもサービスに対応してくれない場合が多いです。
そこで運営者がオススメしたいのが、最近話題のWise海外送金サービスです!!
今回は、このWiseを運営者が実際に使うために行った手続きと、その使用感についてお話をしたいと思います!
- Wiseとは?開設の際に必要な手続きや手順は?
- アカウント開設に必要な書類と銀行口座
- 税務局へ行き【个人所得税】アプリのアカウントを開設し、納税記録を取得
- Wiseサイトorアプリから書類をアップロードし、振込先を登録する
- 中国国内の銀行からWise準備金口座へ振込を行い、Wiseで振込完了報告をする
- Wiseの良い所
- 日本語で対応可能
- 送金当日に着金可能!必要書類提出は初回のみでラク
Wiseとは?開設の際に必要な手続きや手順は?
Wiseとは2011年にイギリス・ロンドンで開設された【世界のどこでも使えるお金を】【グローバルなお金の管理をひとつに】をスローガンとした国際送金サービス及びアプリです。
対応通貨はドル、人民元、日本円などを含む53種類、合計50カ国及び地域に送金可能です。Wiseアカウントは誰でも開設可能ですが、アカウントを開設しただけでは中国-日本間の送金はできません。
アカウント開設に必要な書類と銀行口座
まずは中国国内で開設している銀行口座を確認してください。現在、Wiseの公式サイトから公開されているWise利用可能な銀行は以下の通りです。
英語の銀行名 | 中国の銀行名 |
---|---|
Bank of China | 中国银行 |
Industrial and Commercial Bank of China (ICBC) | 中国工商银行 |
Bank of Communications | 交通银行 |
China Merchants Bank (CMB) | 招商银行 |
China Construction Bank | 中国建设银行 |
Agricultural Bank of China(AgBank) | 中国农业银行 |
China CITIC Bank | 中信银行 |
Industrial Bank Co., Ltd. (Fujian Industrial Bank Joint-Stock Corporation) | 兴业银行 |
China Everbright Bank Co., Ltd | 光大银行 |
China Guangfa Bank | 广发银行 |
Ping An Bank Co., Ltd | 平安银行 |
Bank of Beijing Co., Ltd | 北京银行 |
Postal Savings Bank of China | 中国邮政储蓄银行 |
Shanghai Pudong Development Bank | 上海浦东发展银行 |
China Minsheng Bank | 中国民生银行 |
Standard Chartered China | 渣打银行中国 |
Bank of Shanghai | 上海银行 |
Hongkong and Shanghai Banking Co., Ltd (HSBC China) | 汇丰银行(中国) |
※さらに注意しなければならないのは、一部の銀行ではWiseの送金に対して独自の制限を設けている場合があります。以下はWise公式サイトにて公表されている情報です。
- 中国銀行から送金する場合、1回あたり50,000 CNY以上を送金する必要があります。
- 中国工商銀行から送金する場合、1回あたり500~10,000 CNYのみ送金できます。
中国の法律に従い、送金を行うには以下の書類のアップロード(写真、PDFいずれもOK)が必要となります。
- パスポート
- 居住許可証、労働(工作)許可証、ビザ、外国人永久居留身分証のどれか
- 雇用契約書、給与明細、銀行取引明細書、雇用主による申告書のどれか
- 個人の所得税の記録
まず、1.パスポートと2.居住許可証、労働(工作)許可証、ビザに関しては入国できている時点で大きな問題はないでしょう。
問題となるのは3.雇用契約書、給与明細ほか、そして4.個人の所得税の記録です。
3.雇用契約書は会社の人事部門、給与明細は財務会計部門に問い合わせて書類を出してもらいましょう。
4.個人の所得税の記録は会社では発行できず、専用アプリ【个人所得税 gè rén suǒ dé shuì=個人所得税】から電子データを取得する必要がありますが、このアプリのアカウント開設にはご自身が現在籍を置いている会社が所属する市や省の税務局に足を運ぶ必要があります。
税務局へ行き【个人所得税】アプリのアカウントを開設し、納税記録を取得
さて、何故この【个人所得税】アプリの開設のために税務局に行かなければならないかというと、最初に税務局の窓口でしか入手できないワンタイムコード(下写真の赤枠)を入手するためです。
(実際に運営者が足を運んだ蘇州市の税務局)
税務局に行く際に準備すべきものは以下の2つです。
税務局の指定された受付に行き「我要办完税证明 wǒ yào bàn wán shuì zhèng míng」と伝えてパスポートを提出すると、窓口対応の職員が所定の流れに従って手続きを行い、ワンタイムコードを印刷してくれます。
注:完税证明 wán shuì zhèng míng 納税証明
このワンタイムコードを使って職員の前でアカウントを開設してください。アカウントが開設できたら、下記メイン画面の「纳税记录开具 nà shuì jì lù kāi jù=納税記録発行」をタップすると、納税記録の電子データを取得できます。
納税記録を取得し、ようやく4種類のアップロード書類が揃いました!
Wiseサイトorアプリから書類をアップロードし、振込先を登録する
さて、いよいよ送金に向けて本番です。
↓↓Wiseについてはこちらをクリック↓↓
まずは送金のために必要な上記の書類をアップロードします。下記写真の「送金する」ボタンから、初期設定画面→書類アップロード画面へと移ります。
書類のアップロードが完了したら、次は振込先口座登録に移ります。画面の選択肢から「受取人」→「受取人を追加する」をタップし、送金したい通貨の種類(今回は日本円で話を進めます)を選びます。
この時、注意してほしいのが中国の法律によって中国・元の口座からは「中国国外にある自身の口座へのみ送金が可能」という決まりがあるため、必ず「自分」の口座として振込先を登録してください。
中国国内の銀行からWise準備金口座へ振込を行い、Wiseで振込完了報告をする
こうして指定に従って口座情報を登録すると、Wise準備金口座に振り込むための準備金口座情報が出てくるので、そこに向けて冒頭に列挙した中国国内の銀行のうちいずれかの銀行口座からWise準備金口座へ送金したい金額を振り込んでください。
(Wise準備金口座情報参考例)
※なお各銀行の振込機能及び振込金額上限が開放されていない場合は、別途各銀行の窓口へ行き所定の手続きをする必要があります。
こうして銀行→Wise準備金口座への振込を完了したら、Wiseにて振込完了報告をしてください。こうすることで、Wiseから入金確認が取れ次第、相手先へ振込完了です!!
Wiseの良い所
日本語で対応可能
Wiseはアカウント画面から言語設定で日本語を選択可能なので、慣れない英語や中国語での住所や口座情報の打ち間違いや翻訳変換の手間を省くことができます。
また、何か問題があった際に日本語カスタマーサポートもあるため、安心です!
【中国銀行(Bank of China)アプリの海外送金、日本の住所を英語に打ち直すのは手間がかかる】
送金当日に着金可能!必要書類提出は初回のみでラク
Wise海外送金は通常、以下の時間帯に処理されます。
- 月曜日から木曜日の毎日(午後4時から午後8時30分を除く)
- 金曜日(午後4時まで)
- 日曜日または中国の祝日の最終日(午後8時30分から)
Wise最大の利点は、送金スピードが速いことです。上記の時間帯で送金を行うと、最速2時間で日本の指定先口座まで着金します!
これが中国銀行(Bank of China)の海外送金だと、外国人の海外送金は原則窓口対応でなければならず、必然仕事の時間に外出しなければならないので手間です。
窓口でアプリの手続きをすることで外国人もアプリで海外送金が可能になりますが、問題は中国銀行の海外送金は窓口で外貨に両替してからその外貨を使ってようやく海外口座に送金可能となるので、結局窓口もしくはATM対応が必須になります。
さらに、中国銀行だと着金まで最低でも1日、長くて1週間かかることがあるのでタイムラグでイライラしたり無事送金できたのか心配になります。
Wiseではこの手間を全てWiseがやってくれるので初回の書類手続き+銀行振込機能開通を済ませれば、2回目以降はスマホ1台、パソコン1台で送金が完了できるのです!
まとめ
海外送金は時間がかかるとても手間な手続きばかりですが、Wiseがあれば通勤時間やちょっとした待ち時間でササッと日本への振込ができちゃいます!
皆さんも、海外で働くことになった際には是非ご検討してみてはいかがでしょうか?
↓↓↓↓
運営者が留学4年+現地就職3年の中国経験をベースに編み出した『神速中国語勉強法』は、『ぶっちゃけ神速中国語講座』にその全てが詰まっています。これ1冊で、基礎・挨拶・旅行・出張・買い物・時事問題・恋愛・・・・・・全てがマスターできます!!
↓詳細はこのロゴをクリック↓