今回は、神速中国語勉強法3、アウトプットの象徴となるの作文、日記書き方について学習しましょう。

神速中国語勉強法ではたった3つの法則を守るだけで、圧倒する。あっという間に地に足のついた中国語作文力を身に付けることが可能です。

  • 300字からスタート、いきなり長文を書こうとせず、毎日続けることを意識して!!

まずは大原則。

本サイトを閲覧されている意識の高い方々には釈迦に説法とは思いますが、まずは絶対にいきなり長文を書こうとはしないでください!!

 

身の丈以上のことをしても、学習効率はアップしませんし、特に語学は一足飛びに成長できるものではありません。

 

本サイトは神速・・・を提唱していますが、基礎を無視した勉強法は神速とは程遠い・・・横着です!!

では具体的に、どれくらいの字数を目安にすればいいのか・・・最初は思い切って300字までハードルを下げてください。

そして、短くていいから毎日やってください。毎日です!!

300という字数は、私が留学していた中国・河南大学の日本語学科の学部生、それも1~2回生の日本語作文の期末テストの自由作文の字数制限、そして私が留学初年度に通学していた語学研修班の作文課(写作课 xiě zuò kè シェズォクー)の期末テストの自由作文の字数制限と同等の字数です。

 

私事ですが、留学初年度の語学研修で、運営者はA~E班まである中で、運よく最高ランクのE班に入ることができました。各班は、日頃の授業内容からテスト内容までそれぞれ異なります。

 

つまり、私が今お話ししているのはE班の期末テストの話です。

 

同クラスには、留学前には既にHSK6級を取得している優秀な同級生もいましたが、そんな彼らでも300字書くのは一苦労だったようです。

 

私の話はさておき、皆さんも中学生の英語の期末テストを思い出してください。

1学期の最初のテストから「1000字以上の内容で論じなさい」なんて問題は出ませんでしたよね?

 

普通、中学校の期末テストで必要とされる英作文の字数はせいぜい2~300字程度

これは、1時間やそこらで外国語で作文をする能力は、最初の時点ではこのくらいが限界という根拠があってのことなんですね。

 

運営者が中国語学習に専念していた時期は、午前中は授業、午後からは友人とご飯に行ったり街に出て買い物に行ったり、予習復習等をこなすとあっという間に時刻は夜9時。

 

残った2時間程度で最後の作文、日記を書いていました。作文はその日の振り返りの意味も兼ねているため、朝一番ではなく可能な限り夜の僅かな時間で終わる量に調節しましょう。

 

この時間で正確なロジックを維持した上で新出単語・文法を盛り込むとなると、頻繁に辞書を引くことになるため、意外と時間が余りません。

 

中国語は大半の単語が漢字2文字で構成されます。そのうち、等の人称代名詞、等の基本的な動詞・形容詞を100字入れたとしても、150-100=50字の新出単語を入れる余地があります。

 

これを1ヵ月継続すれば、

 

50×30=1500字数750単語!!

750単語の習得が可能となります!!

 

さらに単語帳等で覚えた単語をプラスすると、1500単語以上は確実に接触することになります。

 

300字という字数の根拠にはもう1つ、音読の回でも説明したように、自分を飽きさせないという工夫があります

 

繰り返しますが、脳が集中力を保つ限界はせいぜい1時間半程度。上述の通り、300字作文を真剣に行えば、1時間~1時間半の所要時間となります。

 

語学は普通、暗記やリスニングといった他のメニューと毎日同時進行で学習するため、1つのタスクに長時間割り振るのは非効率です。

 

まして作文はその日の総仕上げ、冗長なものは厳禁。寧ろ比較的短時間でも終わる内容に絞ることで、要約力も身に付きます。

 

以上のことを守って、作文や日記を習慣化していけば、表現力が飛躍的に上昇すること間違いはナシです!!

 

  • 同じ単語・文法・成語を1つの文章内で2度以上繰り返し使わない。

次に、1つの文章の中で同じ単語・文法・成語を2度以上繰り返し使うことは避けてください。

 

まずは以下の文章をご覧ください。

例1

我是田村明夫。我是日本人。我的爱好是打棒球。

wǒ shì tián cūn míng fū. wǒ shì rì běn rén. wǒ de ài hào shì dǎ bàng qiú. 

訳:私は田村明夫です。私は日本人です。私の趣味は野球をすることです。

・・・このような文章では、一目見てつぎはぎだなあと思いますよね?

 

上記の場合、その原因はほぼ全てのセンテンスが から始まり、且つ構文も是構文もしくは動詞文しかない使用されていないからです。

 

では、これを単語や文法を増やしながら以下のように修正してみましょう。

例2

我叫田村明夫,来自爱知县。我喜欢周末和朋友一块儿打棒球,还有偶尔玩游戏。我现在在公司负责制造棒球游戏。白天上班,晚上还要上汉语辅导班,最近真忙得团团转。

wǒ jiào tián cūn míng ,lái zì ài zhī xiàn. wǒ xǐ huan zhōu mò hé péng you kuàir dǎ bàng qiú, hái yǒu ǒu ěr wán yóu xì. wǒ xiàn zài zài gōng sī fù zé zhì zào bàng qiú yóu xì. bái tiān shàng bān,wǎn shang hái yào shàng hàn yǔ fǔ dǎo bān,zuì jìn zhēn máng de tuán tuán zhuàn.

訳:私は田村明夫といい、愛知県から来ました。私は週末に友人と一緒に野球をするのが好きで、他には時々ゲームをします。現在会社では野球ゲームの制作を担当しています。日中は仕事、夜は中国語塾にも行かなくてはならないので、最近は本当に忙しくて目が回りそうですよ。

このように、常に具体的に説明する癖をつけて同じ単語の連続使用を避けていけば、字数も増えて且つ筋の通った文章を書くことができます。

一目見ただけでも例1とは比べ物にならないくらい綺麗な文章になりましたね?

 

以下に、修正点の要旨を2点にまとめました。

  1. 趣味に関して、周末和朋友一块儿(zhōu mò hé péng you kuàir  週末に友人と一緒に)という具体的な時間詞と登場人物を加えて、シチュエーションをはっきりさせました。
  2. 田村さんの現状についての記述を追加し、ただ忙しい(忙 máng)と表すだけでなく、慣用句の团团转(tuán tuán zhuàn 忙しくて目が回りそう)を加えることで、よりリアルな情景が浮かぶようにしました。

 

もちろん、最初から例1→例2の修正を短時間で完璧にこなせる必要はありませんが、このように骨組みとなるバラバラの文章を、構文や成語を駆使して論理的に繋げていくことが、そのまま作文力と論理的思考力の養成に繋がります。

 

  • 学習パートナーを決めて、完成した作文や日記は次の日に必ずパートナーと添削し合う。

最後に、作文はネットや音声だけで自己完結せずに、必ず学習パートナーと一緒に行いましょう。

 

学習パートナーとして最も理想的なのは、現在自分の中国語と同レベルの日本語を学習している中国人です。

現地に留学する意味はまさにここにありますが、今の時代わざわざ留学をしなくてもネットでネイティブスピーカーを探すこともできます。

自分は相手に中国語を添削してもらい、相手は自分に日本語を添削してもらいます。

 

この際には大切なのは2点。1つ目は、相手の質問に対して、自分は中国語で答えること。2つ目は、その日に書き上げた文章は、必ず次の日には添削してもらうことです。

 

作文はゼロから物を産み出す作業であるため、その時に書いた文章に対する考え方は、日が経ってしまったら忘れてしまう可能性もあります。そのため、早い段階でフィードバックを受けて自分の中によく留めて置く必要があるのです。

また、中国語で相手に説明するのは困難なことです。しかし、これはそのまま自分の脳内に『中中辞典』=中国語脳を形成する上で最も大切なプロセスになるのです。

 

私が大学時代にやっていた少林寺拳法には「自他共楽(じたきょうらく)」「組手主体(くみてしゅたい)」という言葉がありました。

簡単に要約すると、前者は「相手も自分も幸せに」、後者は「ペアでの鍛練を中心に」という意味です。

作文勉強法では、相手の進歩も考えることで自分も進歩でき、ペアで行うことで責任も生まれる、というプロセスがまさに一致していますね?

 

以上の勉強法を応用していけば、どんどん新しい単語や文法を覚えていき、半年もすれば見違えるほど語学力が進歩しているに違いありません。

 

  • まとめ

作文は面倒であるため敬遠されがちですが、真剣に取り組む人が多くない分、きちっと手順を踏んでこなせばすぐに差がつく分野とも言えるでしょう。

作文によって身に付けた「熟考する」言語能力は、上級者になるほど必要になってきます。そしてそれは、やがて会話にも応用が効く能力なのです。

皆さんも早いうちからガンガン作文に取り組んで、どんどん中国語力を開花させていきましょう!!

 

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