そもそも中国語にはどんな資格が何があるの?転職・就職に使えるの?
新しいことを学ぶからには、やはり成長が目に見えると安心するし、転職・就職には資格がないと実力を証明できない💦
正直、皆さんがこれから中国語を学習する理由って、好き嫌いよりも転職・就職といったキャリアアップまたはキャリアチェンジに役立てたいからですよね?
であれば、まず先に知っておかないといけないのは、中国語にはどんな資格があるのか。実は中国語の資格は英語の半分以下の数しかありません。
今回は、中国語関連の資格の種類と、転職・就職に使えるレベルについて紹介します!
中国語関連の資格について
中国語関連の資格として代表的なものは、HSKと中国語検定の2つです。
HSKは中国の孔子学院が主催する政府公認の外国人向け中国語検定試験で、中国語の設問に対して中国語で答える能力について測ることを目的としています。中国留学や中国企業への就職に最も適している試験ですが、日本企業の採用基準としてもポピュラーに使用されています。
↓リンク先はコチラ↓
HSK 日本で一番受けられている中国語検定 (hskj.jp)
中国語検定は一般財団法人日本中国語検定協会が主催する民間資格で、通称:中検。主に日本語の設問に対して中国語で答え、且つ日本語→中国語・中国語→日本語の翻訳能力について測ることを目的としています。日本で翻訳会社や観光業、中国語教師として働く場合に活用可能な資格です。
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中検 | 中国語検定試験 (chuken.gr.jp
他にもいくつか中国語関連および翻訳関連の資格は複数存在しますが、この2つのいずれかさえ取得していれば、通訳等の専門職を除く、一般的な職種に転職可能な条件が揃います!!
で、上記の通りこの2つの資格最大の違いは、ズバリ
HSKは中国生まれ、世界基準の国家資格で、通称「中国語のTOEFL」
中国語検定は日本生まれ、日本基準の民間資格。
よって、世界的な知名度は圧倒的に・・・HSK>>>>>>>>中国語検定
HSK>>>>>>>>中国語検定
・・・となります。
転職・就職に使えるレベル
ズバリ結論から言うと、日本企業が求める中国語レベルの基準は、多くが「HSK4-5級程度」です。
現在大手求人サイトから調べることが可能な企業の求職者に対する中国語レベルの要求は「HSK4-5級程度」「必須条件:HSK4-5級」(無資格者は応募資格ナシ!足切りします!)と具体化され、明らかに要求が高くなっています。
さらにHSKは中国現地企業ほか、その他の国の中国語関連資格でも例外なくその名前が挙げられています。
その代表的な例として、中国で就労ビザを取得する際に必要な所謂「点数制(ポイント制)」の得点項目にHSKがあります。特に中国留学を経験していない人にとって、HSKは直接ビザ取得の可否に直接影響するのです。
一方、中国語検定が採用条件として掲載されることはあまり多くありませんし、あくまで日本産の検定試験であるため、当然合否がビザ取得に影響することもありません。
つまり、ただ転職したい、という単純な動機のために中国語の資格を取ろうと思うなら・・・
迷わずHSKを受験してください!!
※ただし、あなたが翻訳者・通訳者や観光ガイドなどの専門職になりたい場合は、中国語検定も受験することをお勧めします。
HSK・中国語検定の各級別難易度及びレベル要求について
HSKと中国語検定は、具体的に以下のような難度の差があります。
①HSKの級別難易度
レベル | 級別 | 到達基準 | 語彙数の目安 |
上級 | 6級 | 中国語の情報を違和感なく理解でき、かつ会話や文章で自分の意見をより流暢に表現することができる。 | 5000語以上 |
5級 | 中国語を用いて新聞・雑誌・映画・テレビなどを鑑賞でき、整ったスピーチを読むことができる。 | 2500語程度 | |
中級 | 4級 | 中国語を用いて広範囲な会話ができ、中国語のネイティブと比較的流暢にコミュニケーションを取ることができる。 | 1200語程度 |
3級 | 生活・学習・仕事などで基本的なコミュニケーションをとることができる。 | 600語程度 | |
初級 | 2級 | 中国語で簡単な日常会話を行うことができる。 | 300語程度 |
1級 | 中国語の非常に簡単なフレーズや単語を理解できる。 | 150語程度 |
(HSK 日本で一番受けられている中国語検定 (hskj.jp)を参考に運営者が整理)
②中国語検定の級別難易度
レベル | 級別 | 到達基準 | 語彙数の目安 |
超上級 | 1級 | 高度な読解力・表現力を有し,複雑な中国語及び日本語 (例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳・通訳ができること。 | 8000語以上(推定) |
上級 | 準1級 | 社会生活に必要な中国語を基本的に習得し,通常の文章の中国語訳・日本語訳,簡単な通訳ができること。 | 6000語以上(推定) |
2級 | 複文を含むやや高度な中国語の文章を読み,3級程度の文章を書くことができること。日常的な話題での会話が行えること。 | 5000語以上(推定) | |
中級 | 3級 | 基本的な文章を読み,書くことができること。簡単な日常会話ができること。 | 1000-2000語程度 |
初級 | 4級 | 平易な中国語を聞き,話すことができること。 | 500-1000語程度 |
準4級 | 学習を進めていく上での基礎的知識を身につけていること。 | 500語程度 |
(中検 | 中国語検定試験 (chuken.gr.jp)を参考に運営者が整理)
中検・HSK比較表(参考)
(中検 | 中国語検定試験 (chuken.gr.jp)から引用)
上表をご覧の通り、HSKと中国語検定では、HSKの方が簡単で万人向け、中国語検定は玄人向けということがわかります。
特に、中国語検定1級は中国で教鞭を執っている現役の学者でもザラに不合格になるほど難度が高く、合格のボーダーラインも85/100と非常に高いです。
これはもう別格なので、民間企業への転職が目的であるなら、ここまで目標設定を高く考える必要はありません。
さらに、英語と比較してみれば一目瞭然ですが、中国語の唯一絶対的資格と言えるHSKは6級でさえ必要語彙数はたったの5000語程度。
一方、英検で言えば、英検2級~準1級レベルが就職に使えるレベルだとされていますが、その要求レベルは以下の通り。
級別 | 到達レベル | 必要語彙数 |
1級 | 広く社会生活に必要な英語を十分に理解し、自分の意思を表現できるレベル。 | 約10000~15000語 |
準1級 | 一般的な話題なら十分に理解できるレベル。 | 約7500~8000語 |
2級 | 高校卒業程度の英語力。 | 約5000語 |
準2級 | 高校2年生までに学ぶ英語が、すべて理解でき、簡単な日常会話が可能なレベル。 | 約3500語 |
3級 | 中学卒業レベルの英語力。 | 約2100語 |
4級 | 中学2年生の英語修了程度。 | 約1300語 |
5級 | 中学1年生の英語修了程度。 | 約600語 |
(英検の概要|英語・英会話の情報ランド (eigo-eikaiwa.com)を参考に運営者が整理)
英検2級は国公立大学受験者であればある程度は取得できるレベルで転職スキルとしてはそんなに評価されません。準1級まで行けば、今度は難度の高さに正直引く・・・・。
しかし中国語であれば、英語よりも遥かにラクな心持ちで受験することができます。
繰り返しますが、転職に必要とされるのは「HSK4-5級程度」。
つまり1200-2500語程度の語彙数=英語で言えば中学卒業~高1レベルの中国語で転職できてしまうのです!!
もう一度言います、中学卒業~高1レベルの中国語で転職できてしまうのです!!
英語であれば通常、義務教育の3年間でようやくこのレベルに到達します。
しかし、中国語は1年もあればHSK5級まで受験も可能です。運営者は実際、2015年に中国語学習をスタート、3ヶ月で3-4級は合格、半年で5級まで合格できました。そしてすでに5級を持っている状態から留学を始めました。
効率の良い勉強法さえ理解していれば、半年~1年間で本当にHSKを制覇することも可能なのです!!
どうしてこんなに速くレベルアップできたのかというと・・・
- 漢字が共通しているから最初から語彙力がある状態。
- 覚えるべき文法事項は25項目未満、数え方次第でそれ以下にもなる
※英語の場合高3までに覚える文法事項は62個
出典:EEvideo
つまり、少ない文法で微妙なニュアンスまで表現できてしまうのが中国語の特徴なのです。
1つ例を出しましょう。
英語では動詞の過去形は「後ろにedをつけるんだよ!」と教わったはずです。でも実際はそんな単純な話ではなく、【eからoに活用する単語】もあれば【全く独特な活用をする単語】もあり、そう簡単に過去形を覚えられないですよね?
でも中国語だと、動詞の後ろに 了 le という助詞さえつければ、ほとんどの動詞で過去形を表すことができちゃいます。
このように、英語だと何回も練習を繰り返さないと覚えられなかったものが、中国語では1文字で解決!!というケースも少なくないのです。
どうでしょう?これで「なんだ、こんなに簡単だったの?」「中学生でもできるなら自分だってできるじゃないか!!」と思えるようになりませんか?
その気持ちがあれば、資格取得だって目の前です。
皆さんも転職・就職のきっかけに、まずは資格取得を目標にしてみませんか??
HSK・中国語検定関連のオススメ参考書
HSK公式過去問集 スプリックス
株式会社スプリックスから出版されているHSKの公式過去問題集です。2020年時点では、2018年から過去5年分の過去問を収録した過去問題集が出版されています。合格のためには、過去問題集をこなすのは必須でしょう。
中国語検定HSK公認テキスト(1~4級)・中国語検定HSK公認長文テキスト (5級)
同じく株式会社スプリックスから出版されているHSKの公式テキスト・長文テキストです。
公認テキストでは、1~4級の合格に必要な基礎的な単語・文法を網羅し、豊富な例文には全てCDによる音声がついています。
公認長文テキストでは、5級の受験者の語彙力・長文読解力・長文リスニング力の養成に特化し、多読多聴のトレーニングを中心に過去問題集と併用することでより合格に近づける教材構成となっています。
合格奪取!中国語検定シリーズ
中国語検定対策問題集の定番が、アスク社から出版されている『合格奪取!中国語検定シリーズ』です。各級別の出題傾向や強化すべき能力(1級・準1級であれば翻訳能力)をメインに中国語検定について総合的にカバーするシリーズです。
公式サイトから、各級別の音声データをPCやスマホにダウンロードすることもできます。
↓リンク先はコチラ↓
中国語検定 アーカイブ – アスク出版 (ask-books.com)
中検試験問題シリーズ
日本中国語検定協会が作成した公式過去問集です。こちらはHSKと異なり、毎年最新版が出版されます。特に中国語検定は上の級になるほど独特な出題傾向があるため、過去問を把握することは必須と言えるでしょう。
まとめ
中国語の資格について理解できましたか?今回、ここで中国語の資格について知ったことであなたは新たな一歩を踏み出しました。さあ、まずは1日30分でもいいから勉強を始めてみましょう!!
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