「ながらスマホ」を中国語で言えますか?電車や地下鉄の駅に張ってある広告の中国語が意外と勉強になる
前回に引き続き、電車等の公共広告で使われる中国語に着目していきたいと思います。少し前ですが中々印象に残った公共広告(携帯電話会社各社が駅のホームにおける「(歩き)ながらスマホ」を注意したもの)がありますのでご紹介したいと思います。皆様にも、街やお店で見かけた中国語のポスターや各種公共広告・告知板の中国語に、是非注目して頂き、英語や中国語で意味が分かるか自分で挑戦してみることをお奨めします。何と言っても無料で外国語表現を勉強出来るのですから、利用しない手はありません。また、出来ればその場で辞書を引く癖を付けるようにすると、活きた実践的な語彙が増えるのでお奨めです。以下の作文の事例のように、比較的単純そうに見える公共広告のキャッチコピー一つ訳すのでも、多くのバリエーションが想定され、翻訳にあたって考えさせられるものがあります。
ぶつかった、とあなたは思う。ぶつかって来た、と周りは思う。
止めましょう、歩きスマホ。Stop texting while walking.
专心走好路,别低头族。zhuānxīn zǒuhǎo lù , bié dītóuzú。
不要在走路时使用手机。bùyào zài zǒulù shí shǐyòng shǒujī 。
※低头族という頭を低くもたげている一族(うつむき族)にならないで!という面白い表現が使われています。日本語で言えば「ながらスマホ」「歩きスマホ」に相当します。以下の表現はオーソドックスな表現です。簡体字、繁体字で恐らく中国と台湾の方々向けに分けたのだと思いますが、中国(大陸)の人に聞いてみた所、両方とも問題無く通用するそうです。
※こちらのタイトルの「ぶつかった、とあなたは思う。ぶつかって来た、と周りは思う。」については中国語訳がありませんので、実際に複数の中国人に聞いてみました。以下のような文章になります。日本語らしく主語がなく解釈の余地は人に任されています(笑)。英作文と同じでyouを使うか、Iを使うか同じように悩みながら考えます。「我wǒ」「你nǐ」どちらでもOKです。ぶつけれらる人は第三者なので他(她)です。比較的強くぶつかる場面が想定されるので、「碰pèngz」よりも強いニュアンスを持つ動詞「撞zhuàng」+方向補語「到dào」か、「碰撞pèngzhuàng」②を使って作文します。ぶつかったかどうかを感じる意味で使う感覚動詞「觉 jué」③「认为 rènwéi」①②どちらも可能です。「是shì」はあってもなくてもいいですが、入れることで強調したニュアンスになります。周りの人は複数か複数でないかは不明なので、周围的人,周围的人们③どちらでも構いません。周りの人が、ながらスマホしている人が正に別の第三者にぶつかって来ているのを見ている①②、という風に訳すか、周りの人がぶつけられた人の気持ちになって「彼はぶつけられた」と捉え、「被構文」③とするかどちらでも可能です。
以上